仕事場で出会った男性②
彼はいつも
さり気なくさり気なく隙を突いてくる
彼の年齢なんて知らない
思えば彼はきっと私より一回り以上歳上だと
思うのだが
既婚者かどうかの確認すらさせてもらえなかった
突然言い放ったんだもの
渡したいものがあるからって
そんな風に嘘ついたらダメだよ
だけど肝心な私は嘘と思えないでいるんだ
どうしようもないでしょう
どうやって嘘吐きだと思える?
どうやっても嘘吐きに思えない
きっと嘘吐きでも、だよ
だから困っちゃう
彼はおかしいよ
何故あんなにフワフワしてるの
掴めないんだ
どう考えても変人なのに
抜群のセンスがあるの
どう考えても変人なのに
頭はおかしくないの
それにいい人なの
誰だって
タイミングがあれば好きになるでしょう
だってさ
○○さんのことが心配だって言われて
そんなの絶対信じたことないよ、私
でも許せてしまうのはどうしてなの
全部聞いた事あるようなセリフなのかもしれない
でも信じてしまうのは何故なの
嘘吐きかもしれないよ
なのに許してしまう私はどうかしてるの
赤いスイートピーがずーっとエンドレスに流れてる
心の岸辺に咲いた赤いスイートピーってね
私はさ
年齢もどうでもいい
既婚者かどうか確認しなかったけど
会えばわかることでしょう
でもお家に来たいとか
お家に泊まって行きなよなんて言わないでね…
傷付いても平気だけど
とっても悲しいからね。。
でも仕方ないからね…覚悟はしてる
傷付く覚悟はしてる
うん。