男はただの飾り

ここには正直な事を書きたい

出来るだけ正直に


歳を重ね


人格に変化が起きた


それが


外傷による

影響だと理解はしているものの


自分の中まで

手を伸ばせない


ただ抑えている


息を深く吸わずに

頭の重心を傾けるの


そうして

あらゆるものに蓋をしてゆく


眼には


何百、何万と

膜がはっており


それを

ランダムに降ろすの


観たいものを無くし

観ているものに触れない


恋心はあの世にあるような

遠い遠い記憶


体に触れても

抱き締められても


とてもイイと思わない



男を飾りのように思うくらいが丁度いい


ゴミ屑ほどの人間がいて

山のように出逢いがある


首を傾げて見ても

相手を支配する事は出来ない


好きとか愛おしいとか

正直、くだらないんだと思う


だからそんな感情で


決める必要もない


ただ隣にいて

私が可愛くなればいい